WORKS
Daisuke Kawasaki Films
・「HARMONY」(2000)
天涯孤独に生きてきた少年・速水准の晩年をめぐる人間模様と、その生きた証。
・「素晴らしき学園生活」(2003)
卒業間近を迎え、大学生の青年はいよいよキャンパスを彷徨い始める。
・「Real-to-back」(2004)
青年の樹(タツキ)はある日、自転車を購入し南西諸島へと向かう。そこで紡ぎ出した、セピア色の思い出の数々。
・「男の中の夢の中の男」(2005)
ヤクザの舎弟の男は、真夜中の芝生の上で夢を見る。さらに夢の中では敵・ライバルや他の者が見た夢も展開される。その夢はいよいよ現実世界にも影響を及ぼし始める…。
・「INVISIBLE」(2006)
大学生の明は妻が連れ去られ、亡くなったとの一報を受ける。その知らせを不審に思った明は妻の行方を探しに出かける。
・「病因」(2006)
末期患者の島岡惟時(ただとき)を父にもつ生己(いくみ)はひたすら看病をする毎日を送っていた。世間からの圧力、家庭内の不和など様々な苦悩を抱えながらも仕事をする生己だったが、いよいよ大きな決断をする。
・「electric God man」(2007)
寂しい日々を送っていたアキはある日感電したことをきっかけに運命が変わり始める。娘のミカは父のことを想い家へと帰る決断をし、複雑な思いを抱えていた恋人のカズはアキに別れを告げる。その後、感電したことにより全知全能となったアキだが、それが嫉妬や憎しみを買うことになり、悶え苦しみながらも格闘を始める。
・「ある家族の風景」(2007)
とある家族の朝食の風景。息子のリョウスケが学校へ行こうとすると父はそれを止めて戻るように命ずる。父は意を決してとある真実を語り始める。一方、娘のくみも家族への秘密を打ち明けようとしていた。
・「Secret Sanctuary Sanctums」(2007)
長い間3人で暮らしていたユウ・サチ・ヤン。姉御肌のユウがサチに対して暴力的になっていることをヤンは不快に思い、解決策を練ろうとしていたものの、被害者であるはずのサチにはその思いが通じず悩んでいた。さらに、ユウには浮気相手(ケン)がいて、なんと女性3人の暮らす部屋のクローゼットの中でひっそりと男性のケンは暮らしていたのであった。不穏な空気を感じ取ったヤンは疑心暗鬼になり探偵を雇って状況を動かそうと試みるが、これがとんでもない事態を巻き起こすことになる。
・「On the way.........」(2007)
数年前、父親と心中を試みたが未遂に終わったあの島岡事件。亡くなった父の幻影からまだ逃れられない息子の生己(いくみ)はまだまだ格闘を続けていた。妹との関係、父のファンからの容赦ない誹謗中傷。いよいよ自宅に居られなくなった生己は妹を連れて、父を抱いて旅へと出る。
・「あるサラリーマンたちの会話」(2008)
部下を自宅に招待したが、なかなか会話が盛り上がらない…。そんな中、父親に1本の電話が入る。うなだれた様子で戻ってくる父と、その様子を見る部下。しかし、はじめから娘はすべてを見ていたのだった。
・「新姓児(あくま)」(2008)
強引にも男との関係を続けるアンドレア。その、真の目論見とは…
・「ブレイクアウト」(2008)
一見普通のカップルだが、実は男は昔、付き合っている彼女に酷いいじめを受けていた。男は歪んだ形でその鬱憤を晴らそうとしていたのであった…。
・「倭〜第三の首絞め」(2008)
かつて世の中を騒がせた三角首絞め事件。その首謀者とされていた板倉はまだ逃亡を続けていた。喫茶店で働く順平の彼女を板倉がストーキングしているとの情報を手に入れ、警察は板倉を追うことになる。結果、板倉は死亡したもののその犯人の特定ができず、さらには三角首絞めは止まずに連鎖してしまうことに。そこに隠されたトリックとは…
・「Mean Meal」(2010)
弦太は幼い頃、梨子と結婚の約束をしていた。そして15年後にアメリカ帰りの弦太は約束の場所に向かうと、梨子を見つける。しかし梨子の隣には婚約者と思われる人物がいたのだった…。その後、仲良しだったメンバーとの間で同窓会が企画されるのだが、弦太は思わぬ行動に出る。
・「ハルと、リク」(2011)
大災害でお母さんを亡くしたハルは、おばさんと2人暮らし。父とは生き別れのままの日々が続いていた。しかしある日、ハルは通学途中で車に轢かれている父のリクを見かける。その後何度もリクの負傷現場に現れたハルは、リクと交流をして親子としての会話を試みるもののなかなかうまくいかない。リクは短い時間の中でも自身の生き様を伝えようとする。
・「ツキノワグマ」(2012)
長い間、父親代わりをしてくれていた守彦の歪んだ愛に陽花(はるか)は苦しんで非行を繰り返す毎日を送っていた。陽花の万引きの現場を見つけた海里(かいり)は知り合いになってからそれを問いただすが逆に怒られてしまう…。そんな中でも、家になかなか母親が帰ってこない事情を海里は陽花に打ち明け、2人の間には確かな絆が生まれようとしていた。
・「Womanizer」(2013)
とあるホテルの客室に現在の恋人であるミナミと泊まる、杉作。奇しくも数年前、同じ部屋に杉作は当時の交際相手のミライと泊まっていたが、その客室ではミライが命を落とす事件があり、また現在の杉作の交際相手のミナミも思わぬ相手の被害に遭っていた…
ホテルへの滞在が予定よりも長くなり、ミナミも次第に昔を思い出すようになる。現在杉作との間に飼っている猫のチャゲの前にアスカという「男の子」がいて不慮の事故で亡くしたこととその無念を杉作に吐露する。それをずっと見ているミライの霊…。
その思いに呼応するかのようにアスカの霊も客室にやってきた。過去と決別するように部屋を去るミライはアスカと遭遇する。なんと亡くなったとされていたアスカは実は…ミナミの愛猫のチャゲはしっかりとそれを見ていたのであった…
・「Tokyo Strangers」(2020)
日本にやってきたフランス人のエリックは、東京の街を彷徨っていると、ビルの屋上から飛び降りようとしている元理容師の優希を見かける。その後廃墟に寝床を見つけた彼は、偶然にもそこでひっそりと暮らしている優希に遭遇する。それから長い時間を言葉を交わすこともなく過ごしてきた2人の間には徐々に様々な感情が芽生え始め、気がつけばお互いをかけがえのない存在として受け入れていくのであった。